【実施報告】令和8年度 高齢者虐待防止研修を開催いたしました
社会福祉法人親和園では、利用者様の尊厳を守り、より質の高いケアを提供するため、全職員を対象とした「高齢者虐待防止研修」を実施いたしました 。
今回の研修では、日々の何気ない関わりの中に潜むリスクを再確認し、プロの対人援助職としての意識を高めることを目的としています。
研修概要
- テーマ:言葉使いから見直す「尊厳を支えるケア」
- 開催日程:令和8年5月13日(水)~5月29日(金)(計8日間)
- 会場:第二親和園 1階食堂・ケアハウス第三親和園 2階多目的ホール
- 講師:和歌山市地域包括支援センター宮前 センター長・社会福祉士 福田雅季 氏

研修では、虐待が「ある日突然起きる特別な事件」ではなく、日々の忙しさや慣れからくる「些細な言葉の乱れ」の積み重ねから始まるという視点に基づき、以下の内容を深く掘り下げました 。
- 「感覚の麻痺」を防ぐ:不適切な言動を「仕方ない」と言い訳せず、グレーゾーンの段階で芽を摘むことの重要性を学びました 。
- 言葉による「非人間化」の防止:過去の刑事事件ケースを参考に、呼び捨てや暴言が相手を「敬うべき対象」から「面倒な対象」へと変えてしまい、暴力へのブレーキを壊すリスクを再認識しました 。
- 刑事責任の重さ:虐待が刑事事件化した場合、暴行罪や傷害罪、保護責任者遺棄罪などに問われ、キャリアや社会的信用を完全に失うという冷酷な現実を直視しました 。
- スピーチロックの解消:「ちょっと待って」「座ってて」といった言葉の拘束(スピーチロック)が、利用者様の主体性や安心感を奪い、さらなる不穏を招く悪循環を学びました 。

言葉を正すことは、心構えだけでなく「技術」です。研修では、指示・命令を「質問・提案」に変える具体的な言い換えテクニックが共有されました 。
- 例:「座ってて!」→「こちらでお休みになりませんか?」
- 例:「ちょっと待って」→「理由を添えて、3分ほどお待ちいただけますか?」
丁寧な言葉使いは、自分自身の感情を制御するスイッチとなり、プロとしての価値を守る「最強の防具」となります 。
親和園では、職員同士が互いに声を掛け合い、不適切な言葉を指摘し合えるチーム作りを推進してまいります 。利用者様の尊厳を守り、和歌山一丁寧な接遇を誇る施設を目指し、これからも研鑽を積んでまいります 。
今回の研修を機に、職員一同、気持ちを新たに利用者様一人ひとりと向き合ってまいります。今後とも親和園をよろしくお願いいたします。